遊んでみる。

ノートＰＣ付近で遊ぶの好きらしいチヨ。




←陣取る。





作業をしてるとすぐに飛んでくる。




←俺のだから。俺の。





そしてキーを叩く私の指も大層好きらしく、やたらと纏わりついてくる。
凄まじく、邪魔。
だから、たまに誤って爪を踏んでしまうことがある。

キュキキキキキ

身体に触れられるのが大嫌いなチヨは、必要以上に抗議の声をあげて、私の不義を責める。
オマエがどけばいいだけの話なんだがな。
まあ、カリカリ梅より小さい脳ミソの持ち主にそんなことを説いたところで。

とりあえず、彼の中ではこの場所は自分のテリトリーと認識しているのだ。
ごめんごめん、と一応謝って、暫く好きに遊ばせておく。
その間は、キーの上を右往左往する彼の姿を眺めてぼんやりする。
そうすれば、1分足らずで飽きる。



←もういいらしい。






こうした事象を繰り返しながら、彼は生きている。
小さいなりに。ミルキーより小さい脳なりに。

結局私の中に残るのは、彼が愛しくて堪らないというどうしようもない感情だけだ。